プリクラが出来上がるまでの数分。

綺羅はさっき撮った画面を思い出して、一人で顔を熱くしていた。

肩を抱かれた瞬間の自分。

絶対真っ赤だった。恥ずかしい。

でも少しだけ嬉しかった。

出来上がったプリクラを見て、思わず笑みがこぼれる。

そこには、幸せそうに笑う自分がいた。

あんな顔、いつぶりだろう。

いや、もしかしたら初めてかもしれない。

隣を見ると星那もプリクラを見つめて、小さく笑っていた。

その笑顔を見た瞬間、胸の奥がじんわり温かくなる。

“この笑顔を守りたい。”

気付けば、そう思うようになっていた。

復讐のためじゃない。誰かを憎むためでもない。

この人と笑って生きていきたい。

それが、今の私の願いだった。


綺羅「ねぇ。」


星那「?」


綺羅はプリクラを一枚剥がすと、星那のスマホケースへそっと貼った。


綺羅「これで、いつでも一緒。」


星那は驚いたようにスマホを見る。

そして照れたように笑って、小さく頷いた。


星那「……うん。」


そのたった一文字が、綺羅には何より嬉しかった。