休日のショッピングモール。

綺羅は店先のガラスへ映る二人を見て、小さく笑った。

恋人同士が並んで歩く。

そんな当たり前の景色の中に、自分たちがいる。

少し前までは考えられなかった。

復讐しか見えていなかった私が、こうして誰かと笑いながら歩いているなんて。

隣を見る。星那は相変わらず無表情に近い。

だけど繋いだ手だけは、離さない。


綺羅「ねぇ。」


星那「?」


綺羅「今日はデートなんだから。もうちょっと恋人っぽいことしない?」


星那は少し考え込む。

真剣な顔。何か考えている。

次の瞬間。

ぎゅっと繋いでいた手を引かれた。

綺羅はそのまま星那の腕の中へ。


綺羅「えっ!?」


星那は照れながら小さく笑う。


星那「……恋人っぽい?」


綺羅は顔を真っ赤にしながら笑った。


綺羅「それは反則。」