朝食を食べ終え、ソファでのんびり過ごす。

予定なんて何もない休日。

でも、それが嬉しい。

「何をするか」じゃなくて、「誰といるか」。

今の自分には、それが一番大事だった。

綺羅が本を開くと、隣に座っていた星那がそっと肩へもたれ掛かる。

その動きがあまりにも自然で、綺羅は笑ってしまう。


綺羅「また甘えてる。」


星那「……恋人だから。」


付き合ってから、星那はこの言葉をよく使う。

まるで魔法の言葉みたいに。

そのたびに、胸の奥がくすぐったくなる。

綺羅は本を閉じると、星那の頭を優しく撫でた。


綺羅「そうだね。恋人だから、いっぱい甘えていいよ。」


星那は嬉しそうに目を細める。


星那「……うん。」


その笑顔を見ているだけで思う。

この人が笑っていてくれる毎日を、これからもずっと守っていきたい。