朝食の準備をしようとキッチンへ向かう。

その後ろを、眠そうな星那が当たり前のようについてくる。

一歩歩けば、一歩。立ち止まれば、星那も止まる。

まるで子犬みたい。

そんなことを思ってしまって、思わず笑みがこぼれた。

振り返ると、星那は眠そうに瞬きをしている。


綺羅「星那。」


星那「?」


綺羅「なんでついてくるの?」


星那は少しだけ考えて、小さく答えた。


星那「……一緒にいたい。」


また、その一言。何度聞いても心臓が跳ねる。

こんなに素直な人だったんだ。

付き合うまで知らなかった。

綺羅は照れ隠しに冷蔵庫を開けながら笑う。


綺羅「じゃあ、お手伝いして。」


星那「うん。」


嬉しそうに頷く星那を見ているだけで、朝から幸せな気持ちになった。