星那はまだ眠そうなまま綺羅を見つめている。

その視線が少しだけくすぐったい。

付き合ってから気付いた。

星那は、好きだと思うと隠さず見つめる人なんだ。

恥ずかしそうに逸らしたりしない。

真っ直ぐ見つめて、真っ直ぐ想いを伝えてくれる。

そんなところが、たまらなく愛おしい。


綺羅「どうしたの?」


星那「……幸せだなって。」


その一言だけで胸がいっぱいになる。

何度聞いても慣れないし何度聞いても嬉しい。

綺羅は照れ笑いを浮かべながら、星那の頬を軽くつついた。


綺羅「朝からそんなこと言われたら、照れる。」


星那は少しだけ笑う。


星那「本当だから。」


また真っ直ぐ。綺羅は小さく笑って、そっと星那の手を握った。

この温もりが、今日も隣にある。

それだけで十分幸せだった。