スーパーまでの道を、二人はゆっくり歩く。
恋人繋ぎをした手は今日も自然と繋がっていた。
途中、小さな子どもとすれ違う。
その子は二人を見上げて、お母さんの手を引いた。
子ども「ねぇ、おかあさん。」
子ども「あのおにいちゃんとおねえちゃん、なかよしだね。」
その無邪気な声に、綺羅は思わず足を止めた。
顔が熱くなる。
隣を見ると、星那も少しだけ照れたように笑っていた。
綺羅「聞こえちゃったね。」
星那「……うん。」
少しだけ沈黙が流れる。
そのあと、星那は繋いだ手をほんの少しだけ握り直した。
綺羅「どうしたの?」
星那「嬉しかった。」
たったそれだけ。
でも、その笑顔を見た瞬間、綺羅まで嬉しくなってしまう。
恋人として歩く毎日。誰かにとっては当たり前のことかもしれない。
だけど二人にとっては、一つひとつが初めてで、一つひとつが宝物だった。



