電話を切ると部屋は再び静かになった。

時計の針が進む音だけが聞こえる。

私はソファに身体を預けながら天井を見上げた。

明日も学校か。そう考えるだけで少し疲れる。

だけど行かないという選択肢はなかった。

せっかく前を向こうと決めたんだから。

私はゆっくりと目を閉じる。

その頃――。

月ヶ瀬学園のグラウンド裏にある古い倉庫では、数人の男子生徒が集まっていた。

使われなくなって久しいその場所は、今では煌月の溜まり場になっている。

開いた窓から入り込む風が、静かな空気を揺らした。

その中心に座る一人の男を見ながら、誰かがぽつりと口を開く。