綺羅はそっと星那の腕を外そうとする。

しかしぎゅっと逆に抱きしめる力が強くなった。


綺羅「えっ。星那?」


返事はない。まだ眠ったままだ。

寝ぼけながら小さく呟く。


星那「……やだ。」


綺羅は思わず吹き出した。


綺羅「寝言?」


星那「……離れない。」


綺羅「ふふっ起きてから言ってよ。」


そう言って笑いながらもう一度離れようとすると。

また、ぎゅっと抱き寄せられる。

綺羅は諦めたようにため息をついた。


綺羅「今日は負け。」


そう呟くと、星那の髪を優しく撫でる。

安心したように、星那の表情が少しだけ緩んだ。