電気を消すと、部屋は月明かりだけに包まれた。

静かな夜。少しだけ緊張した空気が流れる。

綺羅は横になりながら、小さく笑う。


綺羅「眠れそう?」


星那は天井を見つめたまま答える。


星那「……まだ。」


綺羅「珍しいね。」


いつもなら、綺羅の隣にいるだけですぐ眠ってしまう。

でも今日は違った。恋人として隣にいる。

それが嬉しくて、少しだけ落ち着かない。

そんな星那の気持ちが伝わってきた。

綺羅はそっと手を伸ばす。


綺羅「星那。」


星那「?」


綺羅「手。」


星那もゆっくり手を伸ばした。

指先が触れる。恋人繋ぎ。

綺羅は優しく微笑む。


綺羅「これでどう?」


星那は少しだけ笑った。


星那「……安心する。」