綺羅は星那の手を握ったまま、ゆっくり立ち上がった。
寝ぼけた星那は、まだ半分夢の中にいるような表情で綺羅の後ろを歩く。
握った手は離れない。いや、離さない。
その姿があまりにも可愛くて、綺羅は何度も笑いそうになる。
ベッドの前まで来ると、綺羅は布団をめくった。
綺羅「ほら、寝よ。」
星那は小さく頷き、素直にベッドへ入る。
するとすぐに端っこへ寄って、小さく丸くなった。
綺羅は思わず笑う。
綺羅「そんな端っこ行ったら落ちるよ?」
星那「……緊張する。」
その返事に綺羅は目を丸くした。
綺羅「え?」
星那「恋人になって初めて一緒に寝るから。」
綺羅も一瞬固まり、顔が熱くなる。
綺羅「わ、私だって緊張してるよ。」
二人は顔を見合わせる。
そして同時に吹き出した。



