星那はそっと綺羅の肩へ頭を預けた。
力を抜くように身体を預ける。
綺羅は優しくその頭を撫でた。
柔らかな髪を指先で梳くたびに、星那は気持ちよさそうに目を細める。
綺羅「眠たい?」
星那「……少し。」
綺羅「映画始まったばっかりだよ?」
星那「綺羅がいるから。」
またその一言。綺羅は笑いながら小さくため息をつく。
綺羅「その理由、万能すぎる。」
星那は少しだけ身体を寄せた。
星那「……安心する。」
その声は、とても穏やかだった。
綺羅は優しく微笑み、星那の頭へそっと頬を寄せる。
綺羅「いっぱい安心しな。」
その言葉を聞いた星那は、小さく「うん」と返事をする。
映画の音が静かに流れる部屋の中。
二人だけの穏やかな時間は、ゆっくりと夜へ溶け込んでいった。



