夕飯の準備も終わり、料理がテーブルいっぱいに並んだ。

特別豪華なものではない。

でも、二人で食べるには十分すぎるほど温かい食卓だった。

綺羅は向かいの椅子へ座ろうとして、ふと足を止める。

星那が隣の椅子を引いて待っていた。


綺羅「え?」


星那「隣。」


綺羅「向かいじゃなくて?」


星那「……隣がいい。」


照れもなく言われてしまい、綺羅は思わず笑った。


綺羅「もう、本当に甘えん坊。」


そう言いながら、星那の隣へ腰を下ろす。

距離が近い。肩が少し触れるだけで、胸がくすぐったくなる。


綺羅「いただきます。」


星那「いただきます。」


二人の声が重なり、小さな笑顔がこぼれた。