照れ隠しをするように、綺羅は立ち上がる。
冷蔵庫を開け、中を覗き込む。
今日の夕飯は何にしようか。
そんなことを考えていると、後ろから静かに近付く足音が聞こえた。
次の瞬間そっと服の裾を掴まれて綺羅は振り返る。
星那は少し眠たそうな目で、綺羅を見上げていた。
綺羅「どうしたの?」
星那「……充電。」
綺羅は思わず笑ってしまう。
綺羅「また?」
星那「うん。」
その返事が可愛くて、綺羅は肩を揺らした。
綺羅「料理できなくなるよ?」
星那「終わるまで待つ。」
そう言いながらも、裾は離さない。
まるで迷子にならないように掴んでいる子どもみたいで、綺羅の頬は自然と緩んだ。
綺羅「ほんと甘えん坊。」
星那は少しだけ笑う。
星那「……綺羅限定。」
その一言だけで、また胸がいっぱいになった。



