その日の帰り道。

夕暮れの街を、綺羅と星那はゆっくり並んで歩いていた。

二人とも何を話すわけでもない。

それでも、不思議と沈黙は心地よかった。

綺羅はふと横を見る。

星那はいつもの眠そうな表情で歩いている。

だけど握られた手だけは、一度も離そうとしない。

綺羅は小さく笑った。


綺羅「星那。」


星那「?」


綺羅「今日さずっと手繋いでるね。」


星那は繋いだ手を見つめ、小さく頷いた。


星那「……離したくない。」


綺羅は少し照れながら笑う。


綺羅「そんなこと言われたら離せなくなるじゃん。」


星那は少しだけ口元を緩めた。


星那「それでいい。」


綺羅は思わず吹き出す。


綺羅「もう!甘えん坊。」

星那は否定せず、小さく答えた。


星那「……綺羅限定。」


その一言に、綺羅はまた真っ赤になってしまった。