校門を出たところで、真尋達が立ち止まる。
真尋「俺らこっちな。」
那瑠「また明日な。」
綾人「ちゃんと綺羅送ってけよ。」
星那は小さく頷く。
星那「……うん。」
紫月は二人を見つめ、静かに微笑んだ。
紫月「綺羅。」
綺羅「ん?」
紫月「笑えるようになったな。」
その一言に、綺羅は少し驚く。
昔は復讐だけを見ていた。
笑うことすら忘れていた。
だけど今は違う。
綺羅は隣に立つ星那を見た。
目が合う。
それだけで自然と笑顔になれる。
綺羅「……うん。みんなのおかげ。それと。」
綺羅は少し照れながら、星那の手をぎゅっと握る。
綺羅「星那のおかげ。」
星那は照れたように笑い、小さく答えた。
星那「……これからもずっと隣にいる。」
綺羅は優しく微笑みながら頷く。
綺羅「約束ね。」
夕日に照らされた二人の影は、重なるように長く伸びていた。
新しい物語は、ここから始まる。



