ガチャ。

屋上の扉がゆっくり開く。


真尋「……やっぱりここか。」


那瑠「いると思った。」


綾人「おー。」


紫月も静かに屋上へ入ってくる。

綺羅と星那は同時に振り返った。

真尋は二人を見比べる。

そして繋がれたままの手へ視線が止まった。


真尋「……なるほど。」


那瑠は嬉しそうに笑う。


那瑠「やっとか。」


綾人「長かったなぁ。」


綺羅は少し照れながら笑う。


綺羅「……付き合うことになりました。」


その言葉を聞いた瞬間。

真尋は大きく笑って綺羅の頭をぽんっと叩く。


真尋「おめでとう。」


那瑠「幸せになれよ。」


綾人「星那、泣かすなよ?」


星那は綺羅の手を握り直し、真っ直ぐ三人を見た。


星那「……大丈夫。絶対幸せにする。」


その迷いのない言葉に、紫月は静かに微笑む。


紫月「その言葉、忘れるな。」


夕日に照らされた屋上には、仲間たちの穏やかな笑い声が響いていた。

長い夜を越えた二人に、ようやく温かな日常が訪れようとしていた。