しばらくの間、二人は何も話さなかった。

ただ静かに抱きしめ合い、お互いの温もりを確かめる。

夕日が二人を優しく照らしていた。

やがて綺羅がゆっくり身体を離す。


綺羅「なんか……照れるね。」


頬を赤く染めながら笑う綺羅。

星那はそんな綺羅を見つめ、少しだけ口元を緩めた。


星那「……かわいい。」


綺羅「えっ?」


星那「今かわいかった。」


綺羅は一瞬固まる。

次の瞬間、耳まで真っ赤になった。


綺羅「ちょ、ちょっと!そんなこと普通に言わないで!」


星那は首を傾げる。


星那「思ったから。」


綺羅「だからって!心臓に悪い!」


照れて慌てる綺羅を見て、星那は小さく笑った。

その笑顔は、以前よりずっと柔らかかった。