星那は綺羅の瞳を真っ直ぐ見つめた。

夕日に照らされたその横顔は、どこか不安そうで。

それでも、逃げようとはしなかった。


星那「……綺羅。」


綺羅「うん。」


星那は小さく息を吸う。

こんなに緊張したことは、生まれて初めてだった。

喉が渇く。

心臓の音がうるさいくらい響いている。

それでも伝えなければ、きっと後悔する。


星那「おれ、人を好きになるなんて思ったことなかった。」


綺羅は静かに頷く。


星那「でも、綺羅といると安心して笑ってると嬉しくて傷付くと苦しくて他の誰かと話してるだけで。」


少しだけ俯く。


星那「……嫌だった。」


綺羅は少し驚いたように目を見開く。

星那は照れくさそうに笑った。


星那「そんな自分も初めてだった。」