夕焼けに染まる屋上。

風が二人の間を静かに吹き抜ける。

綺羅はフェンスにもたれたまま、隣に立つ星那を見つめた。


綺羅「琉羽がね言ってくれた言葉で私、本当に前に進っていいんだってやっと許してもらえた気がした。」


星那は何も言わず、綺羅の言葉を受け止めていた。

しばらく沈黙が流れる。

その静けさを破るように、星那が小さく口を開いた。


星那「……おれも。」


綺羅「え?」


星那は夕焼けを見つめたまま、小さく息を吐く。


星那「話したいことがある。」


その声は、どこかいつもより緊張していた。