病院を出ると、柔らかな風が頬を撫でた。

久しぶりの外の空気。

綺羅は大きく息を吸う。


綺羅「気持ちいい……。」


星那はそんな綺羅を見つめ、小さく笑う。


星那「……よかった。」


綺羅「ん?」


星那「外、歩けて。」


綺羅は照れくさそうに笑った。


綺羅「心配しすぎ。」


星那は少しだけ考えてから答える。


星那「……する。綺羅だから。」


また真っ直ぐな言葉だった。

綺羅は思わず笑ってしまう。

その様子を見た真尋が大きく伸びをした。


真尋「俺らちょっとコンビニ寄るわ。」


那瑠「飲み物買いてぇ。」


綾人「紫月、行こうぜ。」


紫月は星那と綺羅を一度見てから、小さく頷いた。


紫月「先に行ってる。」


四人は何も言わず歩き出す。

残されたのは、綺羅と星那の二人だけだった。