しばらくすると、星那がゆっくり目を覚ました。


星那「……ん。」


眠そうに目を擦る。

綺羅は優しく笑った。


綺羅「おはよう。」


星那は少しだけぼんやりしたまま綺羅を見つめる。

そして、自分が膝枕をして貰ってたことを思い出した。


星那「……。」


綺羅「よく眠れた?」


星那は静かに頷く。


星那「うん。久しぶり。」


その言葉に綺羅は少し胸が痛くなった。


綺羅「……ごめんね。」


星那は首を横へ振る。


星那「謝らないで。綺羅が起きた。それでいい。」


真っ直ぐな言葉だった。

飾りも嘘もない。

綺羅は少し照れながら笑う。


綺羅「そういうこと、普通に言うよね。」


星那は首を傾げる。


星那「思ったこと。言っただけ。」


綺羅は思わず顔を隠した。


綺羅「……ずるい。」