綺羅「なんの用?」


真央「お前いつまで引きこもってるつもりなんだ」


今更なんだよ。私はもう誰とも関わりたくないの。
誰とも関わらなければ大事な人を失うことも傷つくことも
ないんだから。


綺羅「真央には関係ないでしょ。ほっといてって言ってるよね?」


真央「今のお前を見て琉羽はどう思うだろな?」


その名前を聞いた瞬間、胸の奥が強く痛んだ。

"琉羽(るう)"

その名前を忘れたことなんか1度もない。目を閉じれば今でもあの日の光景が浮ぶ。思い出すのが怖くて思わず怒鳴る。


綺羅「その名前を出すな!」


真央「いつまであの日の事を引きずって引きこもりつづける気だ!琉羽はこんなお前を見たくないはずだ」


分かってる。こんな生活続けても琉羽は帰ってこない。それでも忘れることなんてできないんだ。


真央「俺、月ヶ瀬学園の理事長やってんだ。綺羅も学校に来いよ。前に進めよ」


学校なんか行ったって何も変わらない。誰とも関わりたくないし何かを変えたい訳でもない。


でもーーー


綺羅「学校には行く。でも月華には二度と戻らない。喧嘩もしない」


月華は消えたんだーーー夜桜が消えた日にーーー


真央「喧嘩なんかしなくていい。普通の女の子として生きるんだ。とりあえず制服頼んでおくから明日理事長室に来い。待ってるから」


『じゃあ帰るな』と言って真央は帰っていった。

今は5月だから転校生として行くことになるのか。私は琉羽のいない世界でちゃんとやっていけるのだろうか。

不安に思いながらも行くといったからにはちゃんと行こうと決め今日は早めに寝ることにした。