真尋はベッドの横まで歩いてくると、綺羅の額を軽く指で弾いた。
コツン。
綺羅「いたっ。」
真尋「無茶しやがって。どんだけ心配したと思ってんだ。」
綺羅は申し訳なさそうに笑う。
綺羅「……ごめん。」
真尋「それと、助けてくれてありがとな。」
綺羅は少し驚いたように目を見開く。
真尋は眠そうな顔で綺羅の隣にいる星那へ視線を向けた。
真尋「もしあの時、お前が庇ってなかったら。今ここに寝てたのは星那だった。」
病室が静かになる。
綺羅はゆっくり星那を見る。
星那も綺羅を見つめ返していた。
那瑠「だからさ、今度は一人で何とかしようとすんな。」
綾人「ちゃんと頼れ。」
紫月は短く頷く。
紫月「俺達は仲間だ。」
その一言に、綺羅の瞳が少し潤む。
綺羅「……うん。ありがとう。」
その笑顔を見た瞬間。
星那は心の中で静かに思った。
(やっぱり。)
(綺羅が笑ってるのが、一番好きだ。)
その想いはもう、揺らぐことはなかった。



