綺羅は繋がれた手を見つめる。

星那の手は少し冷たい。

それでも、ぎゅっと握られていた。

綺羅はそっと握り返す。

その瞬間。

ピクリ。

星那の指先が小さく動いた。


星那「……。」


ゆっくり瞼が開く。

まだ眠そうな目。

ぼんやりと前を見つめる。

そして目の前で微笑む綺羅と視線が重なった。

数秒。時間が止まる。


星那「……。」


綺羅「おはよう。」


その一言で星那の瞳が大きく揺れた。


星那「……綺羅?」


信じられない。

夢じゃないのか。

何度も瞬きを繰り返す。

綺羅は困ったように笑った。


綺羅「うん。起きたよ。」