ピッ――。
ピッ――。
規則正しく鳴る心電図の音。
白い天井。
消毒液の匂い。
綺羅はゆっくりと瞼を震わせた。
眩しい光が差し込み、思わず目を細める。
綺羅「……。」
ぼんやりとした視界。
身体を動かそうとした瞬間。
背中へ鋭い痛みが走る。
綺羅「っ……。」
小さく顔を歪めた、その時だった。
ベッドの横で何かが動く。
綺羅はゆっくり視線を向ける。
そこには、ベッドへ突っ伏したまま眠る星那の姿があった。
綺羅「……星那。」
小さく名前を呼ぶ。
返事はない。
手を繋いだまま、ベッドへ顔を伏せて眠っている。
目の下には濃い隈。
きっとまた眠れていなかったのだろう。
綺羅は少しだけ笑う。
綺羅「……ばか。」
その声は、とても優しかった。



