綺羅は涙を拭いながら、琉羽を見つめた。

綺羅「私……また大切な人を危ない目に遭わせた。結局、私は何も変われてなかった……。」


そう言って俯く。

そんな綺羅を見て、琉羽は小さく笑った。


琉羽「違う。」


綺羅はゆっくり顔を上げる。

琉羽は真っ直ぐ綺羅を見つめた。


琉羽「お前は守っただろ。」


綺羅「……え?」


琉羽「星那をちゃんと守ったじゃねぇか。」


綺羅の瞳が揺れる。

あの時、自分は迷わなかった。

星那を突き飛ばし、自分が鉄パイプを受けた。

琉羽は優しく笑う。

琉羽「昔のお前なら、動けなかったかもしれない。でも今回は違った。お前は自分で選んで、大切な奴を守った。」


綺羅の頬を涙が伝う。


綺羅「……私、守れたんだ。」


琉羽は静かに頷いた。

琉羽「あぁ。ちゃんと守れた。」