ガンッ!!!

鈍く重い音が工場中へ響いた。

鉄パイプが、綺羅の背中へ叩きつけられる。

凄まじい衝撃に、綺羅の身体が前へ投げ出された。


綺羅「っ……!」


息が詰まる。

視界がぐらりと揺れてそのまま膝から崩れ落ちる。


星那「……。」


突き飛ばされた星那は地面へ手をつき、目の前の光景を見つめていた。

綺羅が自分を庇って血を流して倒れている。

信じられなかった。

ほんの数秒前まで笑っていた綺羅が。

目の前で黒焔の下っ端はもう一度鉄パイプを振り上げる。


黒焔の下っ端「死ねっ!!」


その瞬間だった。


星那「――綺羅ぁぁぁぁぁっ!!!!」


悲鳴にも似た叫び声が夜空へ響き渡る。

その声に、その場にいた全員の動きが止まった。