時計の針が、午前零時を回る。

人気のない工場地帯へ、何台ものバイクが静かに集まっていた。

先頭には紫月。

その隣に真尋。

那瑠、綾人、星那。

そして最後尾には綺羅がいた。

全員が黒焔のアジトを見据えている。

夜風だけが静かに吹き抜けた。


真尋「……行くぞ。」


その一言で全員が頷く。

次の瞬間。

ブォォォォン――!!

エンジン音が夜の街へ響き渡る。

何台ものバイクが一斉に走り出した。

一直線に黒焔のアジトへ向かって。

門番の男達が驚いたように振り返る。


黒焔の下っ端「なっ……!」


「煌月だ!!」


真尋「突っ込めぇ!!」


ガシャァァン!!

煌月のバイクが鉄製の門を突き破る。

轟音が辺りへ響き渡った。

静まり返っていた黒焔のアジトが、一瞬で戦場へと変わる。