真尋は綺羅を真っ直ぐ見つめる。

しばらく沈黙が続いた。

やがて、小さく息を吐く。


真尋「……分かった。」


綺羅が顔を上げる。


真尋「でも条件がある。」


綺羅「条件?」


真尋は綺羅の前まで歩いてきた。


真尋「一人で突っ走るな。俺達が道を作る。その先にいる皇蓮司は、お前が行け。」


那瑠「下っ端は全部俺らが引き受ける。」


綾人「幹部も俺達が止める。」


紫月「お前は復讐だけに集中しろ。」


綺羅は思わず目を見開いた。

誰一人、止めようとはしない。

代わりに一緒に背負おうとしてくれている。

綺羅は静かに頭を下げた。


綺羅「……ありがとう。」


その声は少し震えていた。