部屋に静かな寝息が響く。
星那は綺羅の膝を枕にしたまま、穏やかな表情で眠り続けていた。
真尋達も自然と声を潜める。
そんな空気の中、綺羅がゆっくり口を開いた。
綺羅「……黒焔は思ってた以上に人数がいた。」
真尋達の表情が引き締まる。
綺羅はメモ帳を取り出し、テーブルへ広げた。
そこには五日間かけて集めた情報が細かく書き込まれている。
見張りの人数や交代時間に幹部が出入りする時間帯。
車の台数と門の位置。
真尋は思わず目を見開いた。
真尋「これ……全部一人で調べたのか。」
綺羅は静かに頷く。
綺羅「皇蓮司は毎日いるわけじゃない。昨日やっと姿を見た。」
那瑠はメモ帳を見ながら小さく息を呑む。
那瑠「ここまで調べてたのか……。」
綾人も黙ったままページをめくる。
その執念が痛いほど伝わってきた。



