煌月の倉庫では真尋は入口近くへ立ち、何度目か分からないため息をついた。


真尋「今日も見つからなかったな……。」


那瑠「街中探したんだけどな。」


綾人「綺羅の行きそうな場所も全部回った。」


紫月は黙ったまま窓の外を見ている。

倉庫には重苦しい空気が流れていた。

その時。

ガラッ――。

勢いよく扉が開く。

真尋達が一斉に振り向いた。

そこに立っていたのは綺羅だった。


真尋「……綺羅!」


那瑠「お前……!」


綾人「どこ行ってた!」


安堵と驚きが入り混じる。

しかし次の瞬間、真尋達の視線は綺羅の背中へ向いた。

眠ったまま背負われている星那。

その姿を見て全員の表情が変わる。


真尋「星那!?」


綺羅は息を切らしながら、小さく口を開いた。


綺羅「お願い……星那を……寝かせてあげて。」