その頃、倉庫では真尋は何度目か分からないため息をついた。


真尋「今日も連絡なし。」


那瑠「既読もつかねぇ?」


真尋「あぁ。電話も出ねぇ。」


綾人はスマホを机へ置き、腕を組む。


綾人「綺羅のことだから、何か理由があるんだろうけど……さすがに心配だな。」


紫月は静かに窓の外を見つめていた。


紫月「……明日。見つける。」


その短い一言に、全員が頷く。

部屋の隅では、星那がソファへ座っていた。

目を閉じて眠ろうとするけど数秒もしないうちに、また目を開けてしまう。

真尋はそんな星那へ視線を向けた。


真尋「星那。」


星那「……。」


真尋「寝れねぇのか?」


少しだけ間が空く。

星那は小さく頷いた。


星那「……眠い。でも眠れない。」


その言葉に、倉庫は静まり返った。

那瑠も綾人も顔を見合わせる。

いつもなら、座ればすぐ眠ってしまう星那。

そんな星那が眠れない。

それだけで、綺羅がいないことの大きさを感じていた。