倉庫には穏やかな時間が流れていた。

さっきまで苦しそうだった星那も、今は何事もなかったように静かな寝息を立てている。

綺羅はそっと息を吐いた。

(よかった……。)

自然と肩の力が抜ける。

その様子を見ていた真尋は、カードを机へ置いた。


真尋「綺羅。」


綺羅「ん?」


真尋「肩、痺れてねぇ?」


綺羅は少しだけ肩を動かしてみる。

正直、少し重たい。

でも。


綺羅「大丈夫。気持ちよさそうだから。」


その言葉に、真尋は苦笑した。


真尋「優しいな。」


那瑠「俺だったら五分でどける。」


綾人「お前なら三分だろ。」


那瑠「そんな短くねぇよ。」


また三人が言い合いを始める。

そのやり取りがおかしくて、綺羅は思わず笑った。

すると、その笑い声に反応するように星那が少しだけ身じろぎする。

綺羅は慌てて肩を支えた。


綺羅「ごめん、ごめん。」


小さな声で謝ると、星那はまた安心したように眠り始めた。