真尋「……見たか。」
真尋が小声で呟く。
那瑠「見た。」
綾人「完全に掴んでるな。」
三人は顔を見合わせ、小さく笑った。
紫月だけは静かにその様子を見つめている。
真尋「起こすか?」
綺羅は首を横へ振った。
綺羅「ううん。せっかく気持ちよさそうに寝てるしもう少しだけ、このままで。」
その言葉を聞き、真尋は優しく笑う。
真尋「そうだな。今日はそっとしといてやるか。」
ゲームを再開しようとした、その時。
星那が小さく呟いた。
星那「……やだ。」
全員の動きが止まる。
綺羅は驚いて星那を見る。
眠ったまま。
目は閉じたまま。
それでも何かを拒むように、小さく首を横へ振っていた。
綺羅「星那……?」
心配そうに名前を呼ぶ。
すると星那は袖を掴む力を少しだけ強くした。



