ゲームが始まり、倉庫はいつもの賑やかな空気に包まれる。

真尋が負けて大騒ぎし、那瑠が腹を抱えて笑い、綾人が呆れながらカードを配る。

紫月だけは静かにページをめくっていた。

そんな中。

コクッ。

ソファの端で座っていた星那の頭が小さく揺れる。

またコクッ。

眠気と戦っているらしい。

綺羅は少し苦笑すると、近くにあった毛布を手に取った。

そっと星那の肩へ掛ける。


綺羅「風邪ひくよ。」


星那はゆっくり綺羅を見上げた。

眠そうに目を細め、小さく頷く。


星那「……ありがと。」


綺羅も小さく笑い、そのまま隣へ腰を下ろした。

その瞬間だった。

何も言わず本当に自然に星那が綺羅の肩へ頭を預ける。


綺羅「えっ……。」


驚いて身体が固まる。

けれど星那はもう目を閉じていた。

数秒もしないうちに、穏やかな寝息が聞こえ始める。

その早さに綺羅は思わず目を丸くした。