綺羅は立ち上がると、倉庫の棚へ歩いていく。

以前、真尋が「寒い日は使え」と置いていた毛布があったのを思い出した。

薄いグレーの毛布を取り出し、星那のところへ戻る。

星那はもう半分夢の中だった。


綺羅「もう……そんなところで寝たら風邪ひくよ。」


優しく声を掛けながら、そっと毛布を肩へ掛ける。

星那はゆっくり目を開けた。


星那「……綺羅。」


綺羅「おやすみ。ちゃんと毛布掛けて寝るんだよ?」


星那は小さく頷く。


星那「ありがと。」


その表情はいつもより少しだけ柔らかかった。

綺羅は安心したように笑うと、そのまま星那の隣へ腰を下ろした。

真尋達のゲームを眺めながら、「真尋、それずるい」「いや今のはセーフだろ」と騒ぐ声に思わず笑みがこぼれる。

その時だった。

コテン。

肩へ小さな重みが乗る。

綺羅は驚いて横を向いた。