真尋はニヤニヤしながら星那へ近付く。


真尋「おーい、星那。俺も膝貸してもらおうかな。」


そう言いながら綺羅へ近付こうとした瞬間だった。

星那がゆっくり身体を起こす。

眠そうだった目が、ほんの少しだけ鋭くなる。


星那「だめ。」


短い一言。

真尋はきょとんとした。


真尋「え?」


星那「綺羅の膝だから。」


その場が静まり返る。

綺羅も目を丸くした。


綺羅「えっ?」


星那は何を言ったのか分かっていない様子で、首を傾げる。


星那「?」


那瑠「おいおいおい……。」


綾人「それって独占欲じゃね?」


真尋「星那、お前そういうタイプだったのか?」


一斉に茶化される。

しかし本人だけは意味が分かっていない。


星那「違う。落ち着くから。」


真顔で答える。

その天然な返しに、真尋達は思わず吹き出した。