ガチャ――。

屋上の扉が勢いよく開く。


真尋「おーい、星那。昼飯……って。」


言葉が途中で止まった。

その後ろから那瑠と綾人、少し遅れて紫月も屋上へ姿を現す。

四人の視線が、一斉に綺羅と星那へ向いた。

正確には――

綺羅の膝へ頭を乗せて寝転がる星那へ。

数秒。屋上に静寂が流れる。


那瑠「……は?」


綾人「お、お前ら何してんだ?」


綺羅は一瞬で顔を真っ赤にした。


綺羅「ち、違っ……!これは、その……!」


慌てて説明しようとする。

しかし星那は動かない。

綺羅の膝へ頭を乗せたまま、眠そうに四人を見るだけだった。


真尋「いやいやいや。説明して?」


綺羅「星那が眠いから膝貸してって……。」


那瑠「それで貸したのかよ!」


綺羅「だって真剣だったし……。」


綾人「真剣なら貸すんかい。」


四人が一斉に笑い始める。

綺羅は恥ずかしくて俯いた。


綺羅「笑わないでよ……。」