真央は静かに俯いた。
倉庫の中には、誰一人として言葉を発する者はいない。
真央「……あの日から綺羅は自分を責め続けた。」
“私が助けに行かなければ。”
“私が黒焔と関わらなければ。”
“私があの日、あの女の子を助けなければ。”
真尋は拳を握る。
那瑠も俯いたまま動かない。
真央は苦しそうに続ける。
真央「琉羽は最後まで。『綺羅のせいじゃない。』そう言い続けてた。それでも綺羅は信じられなかった。
“自分が原因で琉羽は死んだ。”
その考えだけが、綺羅の中に残ったんだ。」
紫月は静かに目を閉じる。
昨日、暴走していた綺羅の苦しそうな表情が頭をよぎる。
あれは喧嘩を楽しんでいた顔じゃない。
三年前から止まったままの時間の中で、もがき続けている顔だった。



