皇蓮司は少し離れた場所で、その様子を静かに眺めていた。

そして、小さく笑う。


皇蓮司「月華まで来たか。」


綺羅はゆっくり立ち上がる。

涙を拭うこともなく、皇蓮司を睨み付けた。


綺羅「……お前は絶対許さない。」


皇蓮司は肩を竦める。


皇蓮司「許さない?面白いことを言うなぁ。お前達が邪魔だった。だから潰す。それだけだ。」


綺羅は地面を蹴ろうとする。

しかし、その腕を琉羽が掴んだ。


綺羅「離して!」


琉羽「駄目だ。」


綺羅「なんで!!」


琉羽はゆっくり首を横へ振る。


琉羽「……今行ったら、お前まで死ぬ。」


その声は弱々しかった。

それでも綺羅を守ろうとしていた。