真央は静かに目を伏せる。


真央「そんなある日だった。黒焔から連絡が来た。」


『決着をつけよう。』


『これで最後だ。』


『一対一で勝負しろ。』


夜桜は迷わなかった。

綺羅を巻き込みたくなかったから。

抗争を終わらせたかったから。

だから、その勝負を受けた。


真央「でも……。」


その声が少し震える。


真央「それは全部、皇蓮司の嘘だった。」


倉庫の空気が凍り付く。

真央はゆっくり拳を握り締めた。


真央「待っていたのは一対一なんかじゃない。夜桜一人に対して、黒焔の大人数。しかも全員、武器を持っていた。」


誰も言葉を発せない。

その先の結末を、聞くのが怖かった。

真央は苦しそうに目を閉じる。

「あの日、綺羅はその約束を破ってしまったんだ。」

その一言で、倉庫の空気はさらに重く沈んでいった。