真央の表情が少しずつ険しくなる。


真央「それから黒焔は戦い方を変えた。真正面では来ない。夜中に待ち伏せしたり仲間を人質にする。一人になったところを襲う。背後から武器を使う。」


真尋は思わず顔をしかめた。


真尋「最低だな……。」


綾人も拳を握る。


綾人「それでも暴走族かよ。」


真央「黒焔にとっては勝てばいい。それだけだった。」


だから夜桜月華も休む暇がなかった。

黒焔は何度負けても諦めない。

卑怯な手を使ってでも潰しにくる。

街全体が、二つの族の抗争に飲み込まれていった。

それでも夜桜と月華は一度も逃げなかった。

弱い人が巻き込まれないように。

自分達が前へ立ち続けた。