真央は静かにソファへ腰を下ろした。

その表情は、どこか懐かしさと後悔が入り混じっている。


真央「……あぁ。」


短く頷く。


真央「綺羅は”月華”。そして琉羽は”夜桜”。二人合わせて、この街じゃ”夜桜月華”って呼ばれてた。」

誰も言葉を発さない。

真央はゆっくりと話し始めた。


真央「今から三年前この街には、誰も手を付けられない二人組がいた。どんな暴走族も真正面から叩き潰す。人数なんて関係ない。武器を持った相手でも、逃げることなんて一度もなかった。」


紫月は静かに目を閉じる。

だから見覚えがあった。

綺羅のあの喧嘩。

誰よりも速く誰よりも無駄がない。

あれは伝説と呼ばれた月華、そのものだった。