真央は綺羅の真っ直ぐな視線を受け止めたまま、ゆっくりと息を吐いた。

逃げることはしない。

誤魔化すこともしない。

そして、小さく頷く。


真央「……いる。」


その一言だった。

ガシッ――。

次の瞬間、真央の胸ぐらが勢いよく掴まれる。


真尋「綺羅!」


那瑠「お、おい!」


誰も予想していなかった。

綺羅は真央を睨みつけ、怒りを抑えきれないまま声を荒げる。


綺羅「なんで言わなかった!!」


倉庫中に怒鳴り声が響く。


綺羅「黒焔がこの街にいるなら、なんで黙ってたんだよ!!真央なら知ってただろ!!私がどれだけ探してきたか!どれだけあいつらを見つけたかったか!!」


胸ぐらを掴む手が震えている。

怒りだけじゃない。

何年も押し殺してきた悔しさが、一気に溢れ出していた。

真央は抵抗しない。

ただ苦しそうに綺羅を見つめることしかできなかった。