柔らかな朝日が、倉庫の窓から差し込んでいた。

綺羅はゆっくりと瞼を開く。

ぼやけていた視界が少しずつ鮮明になり、見慣れた倉庫の天井が映った。


綺羅「……。」


身体を起こそうとした瞬間、肩に鈍い痛みが走る。

思わず小さく顔をしかめた。

その物音に気付いた真尋が振り返る。


真尋「綺羅!」


那瑠「起きた!」


綾人「お、やっと目ぇ覚ましたか。」


紫月も静かに立ち上がり、綺羅の様子を見つめる。

少し離れた椅子では、星那が腕を組んだまま眠っていた。

どうやら昨夜、そのまま寝てしまったらしい。

真尋は安心したように笑う。


真尋「丸一日寝てたぞ。」


綺羅「……丸一日?」


信じられないように呟く。

記憶を辿ろうとしても、霧がかかったように曖昧だった。

思い出せるのは、琉羽の墓参りへ行ったこと。

その帰り道まで。

そこから先だけが、何も思い出せない。