街外れの古びた廃工場。

そこは黒焔のアジトだった。

息を切らした下っ端が扉を開ける。


下っ端「総長!!」


奥に座る男が、ゆっくり顔を上げた。

鋭い眼差し。

誰よりも冷たい笑み。

下っ端は震えながら頭を下げる。


下っ端「申し訳ありません!やられました……!」


総長「誰に。」


低い声が響き下っ端は唾を飲み込んだ。


下っ端「女です。最初は分かりませんでした。ですが……」


震える声で続ける。


下っ端「夜桜月華の……月華でした。」


その言葉を聞いた瞬間。

総長の口元がゆっくり吊り上がった。