煌月の倉庫。

いつもなら那瑠の笑い声が響くその場所は、今日はどこか静かだった。

綺羅がいない。

それだけで、少し空気が違う。

その時だった。

ガンッ!!

倉庫の扉が勢いよく開く。

息を切らした煌月の構成員が飛び込んでくる。


構成員「紫月さん!!」


紫月は静かに顔を上げた。


紫月「どうした。」


構成員「街で黒焔が暴れてます!」


真尋「黒焔?」


那瑠の表情から笑みが消える。

構成員は乱れた呼吸を整える間もなく続けた。


構成員「相手は女一人です!」


綾人「……女?」


構成員「黒焔の下っ端が何十人もやられてます!」


倉庫の空気が一変した。


那瑠「何十人……?」


真尋「一人で?」


構成員は強く頷く。


構成員「はい!もう手が付けられません!」


その瞬間だった。

星那が静かに立ち上がる。


星那「……綺羅。」


嫌な予感しかしなかった。