那瑠「そうだ。」
突然、那瑠が思い出したように立ち上がる。
那瑠「今日さ、みんなで晩飯食い行かね?」
真尋「いいな。」
綾人「賛成。」
紫月も静かに頷く。
紫月「俺は構わない。」
那瑠はそのまま綺羅へ振り向いた。
那瑠「綺羅も来るだろ?」
綺羅「え……。」
突然の誘いに戸惑う。
私は煌月じゃない。
昨日知り合ったばかりの人間だ。
そんな私が一緒に行っていいんだろうか。
綺羅「私は……。」
遠慮しようと口を開きかけた、その時。
星那「行こう。」
綺羅はゆっくり星那を見る。
星那は真っ直ぐ綺羅を見つめたまま、小さく続けた。
星那「一人で帰るよりみんなで飯食った方が楽しい」
短い言葉だった。
だけど、その言葉は綺羅の胸へ真っ直ぐ届く。
自然と肩の力が抜けた。
綺羅「……うん。」
小さく笑って頷く。
その返事を聞いた星那は、誰にも気付かれないくらい小さく息を吐いた。



