ゲームが始まる。

綺羅は配られたカードを手に取るが、少し困ったように眉を寄せた。


綺羅「……久しぶりだから忘れた。」


星那は綺羅の手札をちらりと見て、小さく身を寄せる。


星那「これ。」


静かに一枚のカードを指差した。


綺羅「これ?」


星那「出せる。」


綺羅は小さく頷き、そのカードを場へ置く。


那瑠「あっ!」


真尋「うわ、やられた。」


綾人「星那、お前ちゃんと教えてんじゃん。」


星那「同じチームだから。」


当たり前のように答える。

その言葉に綺羅は少しだけ嬉しくなった。

誰かと協力する。

そんな当たり前のことが、今の自分には少し新鮮だった。