笑いが落ち着いた頃、那瑠が急に立ち上がる。


那瑠「なぁ、暇だし勝負しようぜ。」


真尋「何で?」


那瑠「トランプ。」


綾人「あー、いいな。」


那瑠は棚から古びたトランプを取り出すと、机の上へ広げた。


真尋「紫月もやる?」


紫月「見るだけでいい。」


那瑠「星那は?」


星那「やる。」


珍しく即答だった。

那瑠はにやりと笑い、最後の一人へ視線を向ける。


那瑠「綺羅。お前もやろうぜ」


綺羅は少し戸惑ったようにトランプを見る。


綺羅「……久しぶり。」


子どもの頃に少し遊んだ記憶があるくらいだった。

那瑠は嬉しそうに椅子を引く。


那瑠「じゃあ決まり!チーム戦な!」


真尋「どう分ける?」


その言葉を聞いた瞬間、那瑠と綾人が顔を見合わせる。

二人の口元には、同じいたずらっぽい笑みが浮かんでいた。